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help リーダーに追加 RSS 家畜人ヤプー〔沼正三/太田出版〕

<<   作成日時 : 2008/07/12 12:52   >>

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古本市場eBOOKOFFに出ていたので、上中下3冊購入してしまいました。
(amazonのマーケットプレイスでも、太田出版の全三巻は多く出ているんだけど、一冊ごとに注文せないかんし送料が必要になるのがねぇ…)
上巻は少々紙焼けして痛んでいましたが、中巻と下巻は綺麗でした。
(元の持ち主の扱いが丁寧だったのか?あまり読み込んでいないのか?)
すごく好みの絵柄で綺麗な装丁だと思うのですが、下巻はまぁ…大胆な絵面ですわ。
目のやり場に困るような絵ですな。カバー付けて読まなきゃいけない感じです。

内容の方は幻冬舎の全5巻とほぼ一緒ですね。
(太田出版の内容に加筆訂正して再構成したものを全5巻として発行しているのが幻冬舎版)
太田出版の全3巻と幻冬舎の全5巻をザッと読み比べてみた限りでは、どのへんに加筆して訂正したのか?ってくらい同じに見えました。
とにかく情報量の多い小説なので確認していくのに時間がかかりそうですが、今から少しづつ読み込んでいこうかと思います。

幻冬舎の全5巻は何回か読み返しているんですけど、この長編小説、後半になってくるとつまらなくなりますね。
前半はSM小説としてのしつこい嫌らしさ満載で、尚かつ、SF小説らしくストーリーに動きがあって展開も速いし、読んでいるこっちのテンションも上がりっぱなしになるんですけど、後半はムダに話を引き延ばしている感じだしムリヤリな言葉遊びがつまらない。
男性へセクハラする女性を“オバタリアン”って…何じゃ?そら?って思う。
『ボッコちゃん』のパロディー“バッコちゃん”はまだ面白いと思えるけどさ。(星新一はスタンダードだから)
この“オバタリアン”って文字を見てガクッとなったもんな。流行り廃りのある言葉は入れてほしくないですよ。
SMやSFとどう関係あんの??って思うわ。
すんごい!白ける!
クドいエロ満載でも、気品とクールさを感じさせるのが、『家畜人ヤプー』の良さなのに。
これほど綿密な設定のSF&SM小説を書き上げたのだから、他人の作った言葉に頼らないでほしかったわ。

『家畜人ヤプー』、SM小説というジャンルになるそうですが、中身があまりに奇抜なのでね…。
“Mの人(沼氏)って、ここ迄(便器やら風呂釜やら靴の中敷やらにされたいのか?)望んでいるものなのか?”って、未だに頭の中でぐるぐる考えてしまいます。
馬になったり犬になったりスツールになりたいというのは、まぁ、分かる…(共感はできないけど)理解は少しできるかな。
大胆かつ徹底しすぎていて、着いていけないと思える部分もありますな。
しかし、何事にも突き抜けて徹底しているって気持ちイイね。
自分の欲望と妄想を自分の筆力と知力のありったけをぶつけて小説に昇華した才能は素晴らしいと思います。

家畜人ヤプー〔沼正三/太田出版〕
日本が世界に誇る奇書の最終増補決定版。
2000年後、幾多の恒星系へと進出した人類にとって、日本人の子孫たちは家畜にすぎない存在だった。
三島由紀夫が発掘、渋沢竜彦と共に激賞したマゾヒズム文学の最高峰。

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