美貌と権力を携え、その魔性と残虐性によって人びとを恐怖に陥れた世界史上名高い12人の悪女たち。並外れた虚栄心、戦慄すべき美への執着、狂気の如き愛欲―罪悪の果てに身を滅ぼしていった女たちの劇的な生涯を、今なおカリスマ的人気を誇る耽美と悦楽の作家・渋沢龍彦が1960年代に記した人物エッセイ集。 もう何十回読み返しているか分からない本です。 ン十年前は、この本に書かれている内容の全てを本当だと信じ込み、恋に生き恋に死んだスコットランド女王メアリ・スチュアートの生き様に憧れを感じたものですが、少々大人になった今は、エリザベス女王の生き方や立場の方に考えさせられるものが出てきます。 澁澤氏はメアリ・スチュアート贔屓でエリザベス女王はあまり好きではなかったようで、彼女の事を国の体面だけしか考えてないような冷血で計算高い女のように書いてますな。 自分も影響受けちゃって、エリザベス女王は意地悪なんだって思い込まされていたよ。 (だって、ジョジョの第一部にもこの二人をモデルに書いた話が出てきて、ここでもエリザベスらしき人は嫌なオンナされてたんだよ) しかし、ケイト・ブランシェットが映画でエリザベス一世の役をやったお陰で、彼女の女王としての厳しい立場やひとりの女性の苦悩も分かってきたし、メアリ・スチュアートも男から見たら可愛いオンナかもしれないけど、身近にいたら迷惑な人物かも?と思うようになったし。 すいません。話が脱線しました。 エリザベス女王とメアリ・スチュアートの話だけでなく、マリー・アントワネット、エルゼベエト・バートリなど超メジャーな悪女も紹介されていますので、そこから読んでいくと他の知らない人物の話にも入っていきやすいかと思います。 自分はこの本で則天武后という女傑の名を知りました。 おもしろくて読みやすい本ですので、お勧めです。 (文春文庫からも出版されていて、そちらの表紙もシックで内容にあっているなと思いました) 世界悪女物語 (1982年)〔澁澤龍彦〕 ルクレチア・ボルジア エルゼベエト・バートリ ブランヴィリエ侯爵夫人 エリザベス女王 メアリ・スチュアート カトリーヌ・ド・メディチ マリー・アントワネット アグリッピナ クレオパトラ フレデゴンドとブリュヌオー 則天武后 マグダ・ゲッベルス
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