最近、文春の方は読んでないのですが、この文庫に掲載されている時期のエッセイはまだ面白さがあったんですね。(だって、ここ2、3年のエッセイ、ネタの使い回しが多すぎるよ。整形話も飽きた) 今回の「さすらいの女王」は、うさぎ女王自身の話よりも文庫74ページから始まる『遺伝子』についての話がおもしろかったです。 遺伝子や脳内物質に詳しい薬学博士の生田哲氏から『遺伝子』について学ぶのですが、その内容が実に興味深かったです。 (遺伝子ネタで対談して、それを本にすればいいのにと思ったくらい) 『遺伝子』というのは図書館 その本の一冊一冊が遺伝子に書き込まれたデータだとする。でも、そこに並んでいるだけで引っぱり出して読まなければ、本に書かれている情報は活用されない。 遺伝子というのは、細胞の核の中にある。その核の中にホルモンが入っていって、本を開き活用する。 ホルモンが、図書館を訪れて本を開き、情報を取り出さない限り、書かれているデータは全く活用されない。 遺伝子を活用するのは脳。脳を刺激するのは言葉と行動。なかでも、言葉はとりわけ重要。 自分の中でもやもやと思っている気持ちがはっきり結晶化される…それが言語化されることで、明確に意識化される。 明確に意識化された想いを行動化するために、脳が動き始める。 言葉は危ない。言語化するかしないかで、その人の脳の動きが変わり。行動も変わり、人格にも影響する。 例えば、“物騒なこと”を漠然と思っていても言語化されなければ、単にモヤモヤした思いで終わるが、それを口に出したり文字に書いたりすることで、脳がその言葉に反応する。 自分の発した言葉や書いた言葉を外部情報として認識し、その情報が脳にフィードバックされて“物騒なこと(例えば、殺意)”が明確に意識される。 そして、脳はその言葉の行動化に備えて動き始める。 うさぎさんは、生田氏の説明は「言霊」の科学的なメカニズムと書いてまして、まさにその通りだなと。「言霊」の意味を信じたくなる内容でした。 読んでいて恐くなってきましたもの。 “言葉”って大事なんですね。 よく“不満があったら、ノートに書き出すといい”なんて聞きますけど、そのノートに“ぶっ殺す”なんて絶対書いたらダメですね。 悪い事を言ったり書いたりが全てダメとは限らないのでしょうが、やはり“悪い”言葉は表記しないに限りますよ。 逆・デスノートになったら最悪でしょうが。 自分が放った“悪い”言葉はやがて自分に返ってきてしまうと言うし…。 かなり長々と書きましたが、この74〜102ページは遺伝子について説得力のある内容が書かれているので、是非、このページだけでも読んでほしい! (他のエッセイもおもしろいけど!) さすらいの女王 巨乳で迎える正月(巨乳で迎える正月/神は味方か敵なのか ほか)/遺伝子、恐るべし…(子宮を取る?/女とは結局… ほか)/医者の「大丈夫」に腹立つ!(ストレス発散旅行/愛の不全感による自己否定 ほか)/私、癌なんですか?(血液検査の結果/私、癌なんですか? ほか) |
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