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zoom RSS 社会時評集 花森安治「きのうきょう」

<<   作成日時 : 2012/03/25 13:21   >>

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画像本書は、昭和29年、32年、38年と朝日新聞朝刊に、それぞれ半年間にわたって毎週連載されたコラム75編を収録したもの。
その半世紀も前に書かれた、当時の社会風俗に対する辛辣な批評は、時を越えて胸に響き、同じことを繰り返してはならない、と警告している。
また、花森安治が書いたもので、はじめて活字になった、神戸三中・同窓会報に掲載された随筆「浪人術講義」を附した。



森茉莉に「特別製のいい頭脳を持っている」と賞賛されていた花森安治氏のコラム集です。

“森茉莉をポケットマネーから一万円のお給金を出して、『暮しの手帖』の編集部に嘱託として雇ってくれた方の書いた文章なのだわ”と、思いながら読んでおりました。
花森氏の文章を読むのは初めてなのですが、スイスイと読めました。
簡潔で読みやすい文章の中に鋭い指摘があちこちにあり、考えさせられます。
(あの森茉莉の書いた随筆を二分足らずで推敲し、数文字削って、きりりと引き締まったより良い文章にしただけあるなぁと、生意気にも感心し、感動いたしました。)

ただ、
昭和29年、32年、38年のコラムなのに、今の時代にも通じるモノがあり、内容に古臭さを感じないのは、何故なのかしら?
昭和20年代〜30年代は高度成長期で景気は悪くなかったのに、もしかしたら、もうこの時代から日本は衰退し始めていたのか?と思うと、ゾッと寒気がします。


特におもしろいと思ったタイトルをいくつか。
◆昭和29(1954)年
・あたりまえの話
・母の英雄
・フライパンと洋服

昭和29(1954)年のできごと
第五福竜丸が米国の水爆実験によって被爆
映画「ゴジラ」が公開


◆昭和32(1957)年
・くちゃね正月

昭和32(1957)年のできごと
茨城県東海村の原子力研究所で原子炉が臨界点に達し、「原子の火」がともる
百円硬貨発行


◆昭和38(1963)年
・ケチな根性

昭和38(1963)年のできごと
日本国産連続テレビアニメ第1号『鉄腕アトム』放映開始
吉展ちゃん誘拐殺人事件
狭山事件
新千円札(伊藤博文の肖像)発行
ケネディ大統領がダラスで暗殺



社会時評集 花森安治「きのうきょう」
【目次】
昭和29(1954)年
・あたりまえの話
・先生のおしゃれ
・血迷い給うことなかれ
・ケイベツされた職人
・暮しの伴奏
・官邸は貸席か
・フライパンと洋服
   ほか20編

昭和32(1957)年
・首相の作文
・場末の小商人
・女だけの政治
・専売公社の商才
・銀行家の商売知らず
・あわれ亭主
・くちゃね正月
   ほか18 編

昭和38(1963)年
・総理大臣閣下
・つくりたがりや
・ゴミ列車進行中
・封筒と電話と
・バカはどっちだ
・東京都知事に
・鎮魂歌
   ほか16編 
附・「浪人術講義」


花森安治(はなもり やすじ、1911年10月25日 - 1978年1月14日)
日本の編集者、グラフィックデザイナー、ジャーナリスト。
生活雑誌『暮しの手帖』の創刊者。

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