ボッコちゃん〔星新一〕

画像21世紀になっても、現実は星新一の書いた世界にかなわない。

意外性あふれるユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺に満ちた光輝く小宇宙群!
日本SFのパイオニア、星新一の自選ショートショート集。
がけくずれで壊れた小さな社のあとに残された深い穴。穴は、捨てたい物は何でも引き受けてくれた。原子炉のカス、機密書類、都会で出た様々なゴミ。穴のおかげで都会の空はきれいになっていったが……。
奇妙でスリリングな50編を収録。


表題作の「ボッコちゃん」も面白いけど、いや、50編全部面白いんだけど、特に「おーいでてこーい」「月の光」「生活維持省」「ゆきとどいた生活」がお気に入り。

「月の光」と「ゆきとどいた生活」は、NHKの「星新一 ショートショート」で放送されたドラマもすごく良かったです。

「月の光」は主人公の身勝手さに胸くそ悪くなるし悲しい話なんだけど、何故か好き。
(美内すずえ先生の「ひばり鳴く朝」って話に少し似ていますね。発表は「月の光」が先です。)
ドラマの方は、手作り感のあるレトロな絵柄で幻想的な雰囲気を表現していましたね。
その分、悲しさが倍増しましたが…
あの金持ちの旦那、人をあんな育て方しかできないって、どれだけイヤなことあったんだかとも考えてしまいますしね。
富を築いたはいいが、人を信じられなくなっていたのかなぁ…。
だからといって、旦那の行為は許されるコトじゃないんですけどね。


ボッコちゃん〔星新一〕
【目次】
悪魔
ボッコちゃん
おーいでてこーい
殺し屋ですのよ
来訪者
変な薬
月の光
包囲
ツキ計画
暑さ
約束
猫と鼠
不眠症
生活維持省
悲しむべきこと
年賀の客
ねらわれた星
冬の蝶
デラックスな金庫

誘拐
親善キッス
マネー・エイジ
雄大な計画
人類愛
ゆきとどいた生活
闇の眼
気前のいい家
追い越し
妖精
波状攻撃
ある研究
プレゼント
肩の上の秘書
被害
なぞめいた女
キツツキ計画
診断
意気投合
程度の問題
愛用の時計
特許の品
おみやげ
欲望の城
盗んだ書類
よごれている本
白い記憶
冬きたりなば
なぞの青年
最後の地球人

あとがき:星新一
解説:筒井康隆
カット:真鍋博

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