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zoom RSS M〔1931〕

<<   作成日時 : 2018/04/22 13:26   >>

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フリッツ・ラング監督の初のトーキー映画。

頭文字“M”が意味するものは……
警察の懸命の捜査にも関わらず、次々と起る少女殺人事件。
次第に市民の間に不安が募り、ついに裏世界の住人たちまでも犯人を追い始める。
やがて瞽の風船売りの証言から一人の男が容疑者として浮上し、次第に犯人は追いつめられていき……。



念願叶って、渋谷シネマヴェーラにて映画館初鑑賞。

いやはや、おもしろかったです。

なかなか顔を見せない連続殺人者の美しくも不気味な口笛が、観ている人間の恐怖心を煽ってくれます。
犯人が好んで吹く口笛の音楽は・グリーグの『ペール・ギュント』の第一組曲『山の魔王の宮殿にて』。
この犯人は怖がらせるために『山の魔王の宮殿にて』の口笛を吹いているわけではないので、それが余計に恐ろしいです。
“今日の夜は、なにを食べようか”というような感覚で犠牲者を見繕い、凶行に及んでいる犯人。
あの口笛だけで、“殺人”が犯人の日常生活の一部になっていることが伝わってきます。

その連続犯人役を演じるピーター・ローレは存在感も演技も抜群に良いです。
背中の『M』を見つけた瞬間の表情(DVDのパッケージにも使われている写真のシーンです)は言わずもがな、最後の最後に裏世界の人々に追い詰められていく姿は、犯罪者の身勝手さと傲慢さが余すところなく出ていて、特に良かったです。



映画の最後に登場する被害者遺族の母親の悲痛な言葉も印象的でした。
少し唐突に感じたラストシーンでしたが、残念ながら今の時代にも通じる言葉で、“弱者を狙う卑怯な犯罪者はどこにでもいて、どの時代にも現れるんだな”と、鑑賞後、考えてしまいました。

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