Girl〔2018〕

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15歳のララの夢はバレリーナになること。しかしそれは簡単なことではなかった。
彼女は男の体に生まれてきたから。それでも強い意志と才能、娘の夢を全力で応援してくれる父に支えられ、難関のバレエ学校への入学を認められる。夢の実現のためララは毎日厳しいレッスンを受け、血のにじむような努力を重ねていく。
だが、初めての舞台公演が迫る中、思春期の身体の変化により思い通りに動けなくなることへの焦り、ライバルから向けられる心ない嫉妬により、彼女の心と体は追い詰められていく……。




“ハサミ”のシーンは、もう観てられなくなりスクリーンから顔を背けてしまいました。

最後に見せてくれたララの晴れやかな笑顔に救われましたが、今でも彼女に申し訳ないような気持ちでいます。
今日もララのことを考えています。

映画を振り返りながら、しばらくはララのことを考える日が続きそうです。


主人公のララを演じた映画初出演のビクトール・ポルスター氏の表現力がまた素晴らしく、“ビクトール氏自身もトランスジェンダーの方なのか?”と、思わせるほどのリアリティーがありました。
(まだ十代ということにも驚愕です。すごい才能です)

トランスジェンダーとしての苦悩だけでなく、思春期の不安定さや十代にありがちな意固地さも痛いほど伝わってきて、胸がヒリヒリして来るほどでした。

ララが遅れを取り戻すべく、足の痛みを堪えてバレエレッスンに励む姿も美しかったです。
つま先は血塗れでそれはもう痛々しいのですが、それすらも美しく思わせるのはララの強さから来ているのかもしれない思いました。

しかし、見せ場の一つでもあるバレエのレッスンシーンはアップが多いのが気になりました。
パンフレットを読んで監督の意図するところはわかりましたが、もっと踊っている姿や全体を見せるシーンがあったら良かったのに、と思いました。
(見応えのあるシーンだったので、よけいにそう思った)



観るのが辛いタイプの映画ですが、また観たいなと思わせる映画でもありました。
次に観る時は、ララの決断に目を背けずに見届けたいです。
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