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zoom RSS 明治の人物誌〔星新一〕

<<   作成日時 : 2010/07/07 22:41   >>

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画像ショートショートの名手・星新一、最後の新潮文庫。
父・星一の生涯を描く異色の伝記。

星新一の父・星一は、苦学しながらアメリカの大学を卒業し、帰国して製薬会社をおこした。事業は成功したが、やがて政争に巻き込まれ衰退していく。それでも常にエネルギッシュで近代人的な生き方を貫いた生涯だった。
彼の夢と理想に手をかした野口英世、伊藤博文、エジソン、後藤新平など、近代国家の形成期に活躍した明治人たちとの交流の中から、星一の生涯を辿った異色の伝記。


星新一の綴る『大物列伝』
御尊父の星一氏にゆかりのある“大物”を書いているのですが、文章に嫌味が無いのがスゴイ。
フツーは自分の親も大物のひとりだと、別の人物を書きつつも“いや、ウチの親父も大物だったんスよ”なんていう“親自慢”が見えてくるのですが、これにはそういうモノは全くないですね。

この本で初めて知った方も多かったのですが、全ておもしろく読めました。
どの方も大人物だから、というのもありますが、この本を書き上げた星新一氏の力が大きいと思います。

どの人も、まぁスゴイ人ばっか。
精神的、能力的、体力的全てに甲斐性があるって言うのかなぁ。“困難に負けない”というより“困難が好きなのかも?”って思わせる人々ばかりでした。

中でも特にイイと思った人物が「後藤猛太郎」
後藤猛太郎という怪人物は女好きで遊び好きの放蕩三昧なのに、才気に溢れ行動力、実行力ともに抜群で見た目も良い。
星さんが文中で書いている通り、女には目がないし、お金はあるだけ使うしのやりたい放題で“大きな子供のような人物”なのですが、一度深い仲になった相手はとことん面倒を見るし、頭が良くて仕事のできるイイ男なんですよ。
この方の話で一番面白かったのが、外務省勤務の時“日本人の漁師が、ミクロネシアの原住民に食べられた”という事実を調査しにいく話でした。
調査費用を飲み代に使い切ってしまったので、持ち前の行動力で問題の島に辿り着き、犯人と思われる人物を見つけ出すんですから、スゴイ人です。後藤猛太郎氏は。
(このエピソード、星さんが書いてるんじゃなきゃ、信じられない程すっごい話です)


この本、学校の図書館に置いておくとイイかも。
日本史嫌いの人が好きになれそうな本ですから。


明治の人物誌〔星新一〕
【目次】
中村正直
野口英世
岩下清国
伊藤博文
新渡戸稲造
エジソン
後藤猛太郎
花井卓蔵
後藤新平
杉山茂丸

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