欲望という名の電車〔1951〕

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ニューオーリンズを舞台に、落ちぶれた大地主出身の女性が、妹のステラと夫のスタンリーが住むアパートに居候し、隠していた過去を暴かれ、破滅するまでを描く。



久しぶりに鑑賞しましたが、以前観た時より胸にズシリと来ました。


実際、自分の周囲にいたら迷惑千万な主人公のブランチ。
没落しても浮世離れしているお嬢様なブランチは、妹夫婦のアパートに我が物顔で5カ月も居座るわ、妹のステラや義理の弟スタンリーを召使いのように使うし、ズケズケとモノを言うし、こんなのいたら、そりゃ義理の弟も暴れたくもなるでしょう。

久々に観て、“え?ブランチって、5カ月もいたっけ?”と、思いました。(スッカリ忘れてた)
“あの短気で粗暴なスタンリーが、よく5カ月も置いといたなぁ”と思いました。


しかし、ここまで言ってもブランチを嫌いになれないのは、劇中の人だからではなく、いい年ブッこいた中年のオバハンなのに現実社会に適応しきれない不器用さと愚かさが人事と思えないからでしょう。

映画終了後、“ブランチが魔法の世界でずっと幸せでいられますように”、と思ってしまいました。


寒い季節に観るタイプの映画じゃないかもしれない。
身につまされるというか、とてもやるせない気持ちになりました。

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