江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者〔1976〕

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江戸川乱歩の原作小説を映画化。
昭和初期の東京の下宿屋を舞台に、屋根裏を徘徊し節穴から住人たちの淫らな私生活を覗き見る青年と、その青年の行動に次第に共鳴していく女の姿を描いた作品。


上流夫人美那子役の宮下順子が良過ぎでした。
彼女の色香と妖気を堪能するだけでも観る価値があります。
宮下氏の容貌と佇まいが、丸尾末広氏の描く乱歩作品の「パノラマ島綺譚」や「芋虫」に出てくる女性を思わせる雰囲気そのままで、「丸尾先生、もしかしたら観てるかもしれない…」と思いました。

「もっと早く観たかった」と思った、この『江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者』は配信に出ていたのを偶然見つけて鑑賞。
「屋根裏の散歩者」「人間椅子」からインスピレーションを得た映画という内容で、江戸川乱歩の原作に忠実ではないものの、何故か「乱歩らしさ」が伝わってくる映画でした。
(タイトルは知ってしましたが、「日活ロマンポルノ」の一作とは知りませんでした)

制作会社は異なりますが、「土曜ワイド劇場」の「江戸川乱歩の美女シリーズ」を思わせる妖気の漂うエロスがありました。
(年代は「江戸川乱歩の美女シリーズ」の方がこの映画の後ですが)

話の展開にムリがあっても最後まで押し切る強引さも良かったです。
ただ、最後の「地震」のシーンは不要だと思いました。
「屋根裏の郷田と上流婦人美那子の禁忌は罰せられるべき」を解釈できるような事象は乱歩世界には不要です。


ポスター画像も検索で見つけました。
「エロいのに品がある」という素晴らしいポスターです。

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